アミノ酸コラーゲンの効用

コラーゲンの現状

コラーゲンはゼラチンやにかわの原料であり、古くから食材として利用されてきました。熱によって溶ける性質を持っていますので、皮や骨付きの肉、皮の煮込みや豚骨スープ、魚の煮汁などの料理から日常的にコラーゲンを摂取しています。

 

コラーゲンが熱によって変成したものがゼラチンです。ゼラチンをさらに加水分解して分子量を数千程度まで小さくしたものがコラーゲンペプチドで、近年では健康食品の素材として利用されています。

 

ゼラチンやコラーゲンペプチドは、胃や腸内に存在するタンパク質分解酵素によって消化され、吸収されますが、コラーゲン自体は3重らせん構造を持ち、さらに繊維を形成していますので通常の消化酵素では分解されず、コラゲナ-ゼという特別な酵素でしか分解されないようです。

 

コラーゲンの効用としてよく聞かれるのは、骨・関節疾患に伴う症状の緩和、骨形成促進作用、美容効果などがあげられ、食品でもスキンケア商品でも常に売れ筋ランキングの上位に位置しているようです。

 

また、関節疾患に有効性があるとされ、ひざ関節を使うアスリート選手にも人気が高いようです。現在市場に出回っているコラーゲンを含む健康食品は約30品目で、1日あたりの摂取目安量は 0.1-10gと幅がありましたが、その有効性と安全性については、科学的に十分に検討されているとはいえないのが現状のようです。